東海道新幹線「N700S」のグリーン車に設置された合皮製ヘッドカバー(右)と麻製ヘッドカバー(JR東海提供)

 JR東海はこのほど、東海道新幹線や特急列車の座席のヘッドカバーを麻製から合皮製に一新した。しわができにくく抗菌性に優れているのが特徴。麻製のカバーは1日ごとに交換してきたが、合皮製は汚れを拭き取るだけで済むため、作業の省力化にもつながるという。

 麻製は全て白色無地だったが、合皮製は染色や加工がしやすいため、車内のイメージに合わせたデザインを一部に取り入れた。新幹線グリーン車のヘッドカバーは、座席や肘かけに合わせてワインレッドやダークブラウンなどの色を付けた。N700AやN700Sといった車両ごとにロゴもあしらい、高級感を演出している。