【ニューヨーク共同】米ニューヨーク市マンハッタンの西側を流れるハドソン川に10日、ヘリコプターが墜落し、搭乗していた6人全員が死亡した。アダムズ市長らによると、ヘリは遊覧用で、操縦士のほか、スペインからの観光客で3人の子どもを含む家族5人が乗っていた。連邦航空局(FAA)や運輸安全委員会(NTSB)が事故原因を調査する。
AP通信は目撃者の証言として、ヘリのプロペラや尾翼が空中で破損して機体から外れ、墜落したと伝えた。交流サイト(SNS)に投稿された映像には、ヘリが推進力を失って落下し、水面にたたきつけられる様子が映っていた。事故後の映像ではヘリが上下逆さの状態で水没し、スキッドと呼ばれる脚の部分だけが水面の上に出ていた。
警察などによると、ヘリはマンハッタン南部を離陸。自由の女神像の上空付近を飛行してハドソン川を北上した後に引き返し、南に向かっていた。マンハッタン周辺では遊覧用や個人所有のヘリなどが頻繁に飛行している。