【サンパウロ共同】プロ野球中日などで活躍し、出身地ドミニカ共和国のナイトクラブで発生した屋根の崩落に巻き込まれ、亡くなったトニ・ブランコ元選手の追悼行事が10日、首都サントドミンゴ近郊で営まれた。
地元メディアによると、会場にはブランコさんのひつぎが安置され、参列した家族や友人らが最後の別れを告げた。日本でプレーしていた当時のブランコさんの写真を持つ人の姿もあった。
「素晴らしい選手で日本のリーグに多くの良い影響を与えた」と功績が紹介された。集まった人たちは「トニよ、永遠に」と叫び、死を悼んだ。
一方、現地対策本部は10日、崩落による死者が221人になったと発表。現場での救助活動を終了し、崩落原因の究明と遺族の支援に当たる。
ブランコさんは豪快な打撃が持ち味で、2009年に中日に入団。同年に本塁打王と打点王に輝き、10、11年のセ・リーグ連覇にも貢献した。DeNAに移籍した13年は首位打者と打点王のタイトルを獲得。15、16年はオリックスでプレーした。