【モスクワ共同】ロシア外務省のザハロワ情報局長は10日、石破茂首相と北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長が9日の会談後に発表した共同声明に関連し「日本は加速する再軍国主義化を背景にウクライナ紛争にいっそう深く関与し、ウクライナ支援を拡大させている」と批判した。質問に答える形で声明を発表した。

 共同声明は、軍事訓練や装備供給などを調整するNATOのウクライナ支援組織に対する日本の参加意欲をルッテ氏が歓迎すると明記していた。

 ザハロワ氏は、ロシア市民殺害に使用される武器、軍備のウクライナへの供給やウクライナ戦闘員の訓練支援は明白な敵対的行為になると指摘。日本が実行すればロシアは厳しい措置を取り、日本の利益に大きな損害を与えることになると警告した。