米ロの協議が行われたロシア領事館=10日、イスタンブール(ロイター=共同)

 【モスクワ共同】米国とロシアの代表団が10日、トルコの最大都市イスタンブールで、米ロの外交関係正常化に向けた協議を行った。トランプ米政権発足後の2月下旬に続く2回目で、米ロ間の接触が活発化。米国務省によると、ウクライナ和平や安全保障問題はテーマとならない。

 ロシア側はダルチエフ駐米大使、米国側はコルター国務副次官補(欧州・ユーラシア担当)が代表を務めた。

 両国の外交官の相手国における移動やビザ、資金上の制限の撤廃などについて協議。ダルチエフ氏は9日、ロシアのウクライナ侵攻後に途絶えた米ロ間の航空直行便の再開や、米当局に押収された財産の返還について提起すると述べた。