【ニューヨーク共同】9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに急反発し、前日比2962・86ドル高の4万0608・45ドルと4万ドル台を回復して取引を終えた。上げ幅の2962ドルは過去最大で上昇率は7・9%。トランプ米大統領が「相互関税」として発動した措置のうち、第2弾の上乗せ分について90日間停止すると交流サイト(SNS)に投稿したことを受け、買い注文が急激に膨らんだ。
前日までの4営業日で4500ドル超値を下げていたことを背景に、割安感が出ていた銘柄に買いが集中した。前日終値からの上げ幅は一時3100ドルを超え、全面高となった。米政権は相互関税の上乗せ措置を9日未明に発動したばかりだった。株式市場はこのところ乱高下しており、トランプ政権の政策に市場が振り回される状況が続いている。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も大幅反発し、1857・06ポイント(12・2%)高の1万7124・97。幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数は474・13ポイント(9・5%)高の5456・90だった。