埼玉県狭山市で1963年に女子高校生が殺害された狭山事件で無期懲役が確定し、冤罪を訴えていた石川一雄さんが死去したことを受け、妻早智子さん(78)が8日に東京都内で記者会見し「夫は冤罪を叫び続けていた。何としても夫の無念を晴らしたい」として、東京高裁に第4次再審請求を申し立てたと明らかにした。4日付。
同席した弁護団は、犯人が書いたとみられる脅迫状と石川さんの筆跡が異なることや、石川さんの自宅で見つかり被害者のものとされた万年筆のインクが被害者が使っていたものと成分が違うことを示す鑑定書などを、新証拠として提出したと発表した。
石川さんは今年3月に86歳で死去した。