長崎県・壱岐島沖で3人が死亡した医療搬送用ヘリコプター事故で、搭乗していた6人が発見時に救命胴衣を着用していなかったことが8日、捜査関係者への取材で分かった。運輸安全委員会の航空事故調査官は同日、福岡和白病院(福岡市)から運航を委託されたエス・ジー・シー佐賀航空(佐賀市)の調査に入り、機体整備や運航状況の聞き取りを行った。

 国土交通省によると、航空法に基づく細則は、洋上を運航するヘリの乗員に救命胴衣の着用を一部義務付けている。ただ救急搬送など医療上の理由で着用が困難な場合は対象外だ。エス・ジー・シー佐賀航空によると、ヘリ機内に救命胴衣を配備していた。