福岡市の商業施設で2020年、直前に少年院を仮退院した当時15歳の男性受刑者(19)に刺殺された女性=当時(21)=の遺族が、受刑者と母親に計約7800万円の損害賠償を求めた訴訟で、受刑者に約5400万円の賠償を命じた一方、母親の監督義務違反は認めなかった3月24日の一審福岡地裁判決を不服とし、遺族側が8日までに福岡高裁に控訴した。
7日が控訴期限だった。地裁によると、受刑者側は控訴せず、受刑者への賠償命令は確定した。遺族側代理人によると、控訴審では一審判決が受刑者に賠償を命じた約5400万円を母親も連帯して支払うよう求める。