【ワシントン共同】AP通信は7日、トランプ米政権が中東で国連の世界食糧計画(WFP)と実施してきた主要事業を含む複数の支援プログラムを打ち切るとWFPや関係団体に通知したと報じた。内戦が続いたシリアを逃れ、レバノンやヨルダンで食料支援に依存する難民の苦境が深まりそうだ。
米政権は、対外援助を担う国際開発局(USAID)と協力するWFPなどの機関に宛てた書簡で、実業家マスク氏が事実上率いる「政府効率化省」の指示により、事業を「米政府の都合」で打ち切ると伝達した。
内戦で人道危機に直面するイエメンでも食料支援が滞る恐れがある。