ロシア軍によるミサイル攻撃の現場=6日、キーウ(ウクライナ非常事態庁提供・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナの首都キーウで6日未明、ロシア軍のミサイル攻撃があった。クリチコ市長らによると、1人が死亡し、3人が負傷した。ウクライナ側が防空システムで迎撃し、中心部で爆発音が複数回響いた。全土で空襲警報が発令され、隣接するポーランドは警戒態勢を敷いた。ポーランド軍によると、軍用機が緊急発進した。

 キーウの複数の地区では火災が発生し、地元放送局が入居するビルも破壊された。男性社員は「ロシアは狂っている」と憤った。

 ウクライナのシビハ外相はXで「米国の停戦案に対するロシアの唯一の反応はさらなるミサイル、無人機、爆弾を発射することだけだ」と批判した。

 ロシア国防省は6日、過去24時間にロシアのエネルギー施設が7回攻撃されたとして「ウクライナ軍は1日たりとも攻撃をやめていない」と主張した。

 ロシア軍は4日もウクライナ南部クリブイリフの住宅街をミサイルや無人機で攻撃し、子ども9人を含む計19人が死亡した。幼い命が犠牲となった攻撃に対し欧州をはじめ各国からロシアへの批判が相次いだ。