富山市出身の落語家柳家さん生さん(68)が、四大公害病の一つで、同市を流れる神通川流域で発生したイタイイタイ病の原因究明や治療に尽力した医師萩野昇さん(1915〜90年)の生きざまを表現した落語を創作した。同市内で5日初披露され、人情話に約300人が聞き入った。さん生さんは「『こんな人がいたんだ』と驚きを感じてほしい」と話す。

 さん生さんは時に険しい表情を見せながら緩急を付けた語り口で、必死に闘った萩野さんの人生を約1時間で演じきった。「富山で生まれ育った人間として素通りできないテーマ。公害を継承する新たな形になれば」とし、今後県内外での公演も計画している。