岐阜の〝千代の富士2世〟がブレーク中だ。全国の大相撲ファンの間で、現役力士中3番目に体重が軽い75キロのイケメン細マッチョ山藤勇治(出羽海部屋、関市出身)の人気が燃え上がりつつある。4日は初めての地元関での巡業があり、華麗な技「伝えぞり」を披露し、満員のアテナ工業体育館を大いに沸かせた。春場所は初めて幕下に昇進したが、連日、倍以上の体重の力士たちに圧倒され、1勝6敗で負け越し。それでも注目は高まる一方だ。

出番前、土俵を見つめる山藤=アテナ工業体育館

 ◆イケメン細マッチョに全国の相撲ファンが熱視線

 山藤は2歳上の兄で同じ出羽海部屋の序二段力士翠桜とともに、小学生から相撲をはじめ、関巡業と同じ場所で開かれていた、わんぱく相撲で活躍。中学に入り、ともに岐阜市の相撲クラブ「岐阜木曜クラブ」で相撲に打ち込んだ。

 兄は中学卒業後、クラブと交流があった元幕内小城ノ花が師匠の出羽海部屋に入門。だが、山藤は中学3年で体重が60キロしかなく、県の相撲部の名門岐阜農林に進学した。高校時代は2年時の全国選抜個人80キロ級で準優勝、3年のインターハイでは個人同級3位となった。コロナ禍で中止になったが、世界ジュニア代表選考会の出場も決まっていた。実績を重ね、体重も83キロと増えて、兄が待つ出羽海部屋に入門した。

 食が細く、あまり食べられない上、なかなか肉が身につかない体質。厳しい稽古で体重は入門時より減り、70キロ台。順調に番付を上げ、三段目に定着したが、山藤の名が相撲ファンの間で知られるようになったのが、華麗なそり技。動画がネットに上がると、体重が倍以上の巨漢力士を鮮やかに土俵をはわせるイケメン力士の人気は瞬く間に火がついた。いつしか〝千代の富士2世〟とまで呼ばれるようになった。

取り組み前に四股を踏む山藤

 山藤自身は「そんな大横綱の2世なんて、顔じゃない(相撲用語で分不相応)」と謙遜しきりだが、...