福島県大熊町の県警双葉署大熊駐在所の開所式でテープカットする関係者=1日午後
 福島県大熊町の県警双葉署大熊駐在所の開所式後、撮影に応じる二瓶隼斗巡査長=1日午後

 2011年の東京電力福島第1原発事故で閉鎖された福島県大熊町の県警双葉署大熊駐在所が1日、約14年ぶりに復活した。同県郡山市出身の二瓶隼斗巡査長(31)が住み込んで防犯活動などに当たる。開所式では「町で生活する方々の安全を守り、復興に力添えできるよう取り組む」と抱負を語った。

 駐在所は、22年に特定復興再生拠点区域(復興拠点)として避難指示が解除された下野上地区にある。近隣の双葉町や富岡町などは順次復活しており、大熊町では臨時駐在所を除けば初めての再開となった。

 吉田淳町長は「町の復興が加速する一方、人や車両が入ることによる犯罪面の懸念がある。安心だ」と述べた。