日本製鉄が休止した東日本製鉄所鹿島地区の高炉=茨城県鹿嶋市

 日本製鉄は31日、東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の第3高炉を休止した。国内の鉄鋼需要減を受けて生産体制の見直しを進めており、4月から国内の高炉は10基体制となる。生産体制縮小は一区切りとなり、今後は高付加価値製品への投資を進める。

 鹿島地区の高炉は2基あり、うち1基を休止。第3高炉は旧住友金属工業が1976年に火入れした。鹿島地区の2023年度の粗鋼生産量は643万トンで、休止に伴い3割程度減る見通しだ。

 一連の改革に伴い、日鉄全体の年間粗鋼生産能力は5千万トンから4千万トンに減少し、年1500億円のコスト削減効果を見込んでいる。