東京電力福島第1原発=2月

 国際原子力機関(IAEA)は25日までに、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が「国際的な安全基準に合致している」とする報告書を公表した。2023年8月の放出開始後、IAEAの調査団は複数回来日し、評価結果を報告書にまとめている。

 調査団は昨年12月、福島第1原発を視察。処理水の放出に関連する設備が国際的な安全基準に合致した形で設置、運用されていることなどを確認した。

 IAEAはまた、23年10月に福島第1原発の周辺の海で採取した海水や魚などについて、各国の分析機関で測定した結果を基に、日本の分析機関のモニタリングは「適切」とした。