アイリスオーヤマのセカンドキャリア支援に関する記者会見で意気込みを語る梁勇基さん(中央)=25日午前、仙台市

 生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は25日、地元プロスポーツ選手のセカンドキャリア形成を支援する新制度を発表した。同社サッカー部関連の業務を委託したり正社員に雇用したりして、競技生活で培ったリーダーシップや協調性を生かしてもらう。

 記者会見にはJ1やJ2仙台などで活躍し、現在はそれぞれクラブチームでコーディネーターなどを務める梁勇基さん(43)や遠藤康さん(36)ら、仙台に関わりのある5人のアスリートが出席した。梁さんは「スポーツ選手には寿命がある。現役を続けたいが迷っている選手の受け口になれば」と期待した。

 梁さんと遠藤さんはそれぞれ同社サッカー部のコーチやスカウトの業務委託を受けた。J3や日本フットボールリーグ(JFL)のクラブでプレーしていた3選手は4月に正社員として入社し、商品の研究開発や物流部門で働きながら同社サッカー部で競技を続ける。

 大山晃弘社長は「プロスポーツ選手は会社員としてのスキルも高い」と話し、他のスポーツ選手支援にも意欲を示した。