岐阜県大垣市中心部を流れる水門川の春の名物「水の都おおがき舟下り」が22日、始まった。名所として知られる桜並木はまだつぼみだが、好天に恵まれ、行楽客が穏やかな水上散歩を満喫した。
「岐阜新聞デジタル クーポン」始めました!対象店舗はこちら大垣観光協会が毎年実施。市営東外側駐車場前から奥の細道むすびの地記念館前まで約1・1キロを30分かけて下る。今季は運航協力する西濃水産漁業協同組合とともに舟の塗装を一新。船底は茶、甲板は木材に近い色で和舟の装いとし、景観との調和を図った。
初日は快晴となり、乗船客は穏やかな春の陽気に包まれながら、のんびりと舟に揺られた。北海道今金町から訪れた大口陽平さん(47)は「桜が咲いていないのは残念だけど、天気が良くて最高だった」とほほ笑んだ。
舟下りは4月6日まで。10艘が1日8回運航する。要予約。
気象庁によると、この日は県内各地で4月中旬から下旬並みの暖かさとなり、最高気温が岐阜市で22・6度、大垣市と揖斐郡揖斐川町で22・1度、美濃市で22・0度を観測するなど23観測地点のうち18地点で今年最高となった。
(宮本覚)