ホワイトハウスで米空軍の次世代戦闘機について発表するトランプ大統領=21日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領は21日、ホワイトハウスで、米空軍の次世代戦闘機の開発契約をボーイング社と結ぶと発表した。自身が第47代大統領であることを踏まえ「F47」と命名する方針。既存の機体と比べて速度や積載能力が大幅に向上するほか、レーダーで捉えにくいステルス性能も備え、世界最高性能になると誇示した。

 次世代戦闘機は第6世代に位置付けられ、中国はステルス戦闘機「殲36」を開発中と報じられている。同席したヘグセス国防長官は、戦力差を急速に縮めつつある中国を念頭に置き「未来の世代でも空域で優位を保つのは米国だ」と強調した。

 詳しい設計や価格は明かさなかった。同盟国に売却する際には機体の性能を「10%程度」低下させる意向も示した。理由として、将来的に外交関係が変化する可能性があると説明した。

 契約受注を巡っては、ボーイングとロッキード・マーチン社が競っていた。米国が現在保有する最新鋭の機体は第5世代で、日本政府も導入済みのステルス戦闘機F35。