石破茂首相は21日の参院予算委員会で、選択的夫婦別姓制度の導入を巡り、パスポートなどに旧姓を併記できる現行制度では不十分だとの認識を示した。「これで問題が解決したとは思っていない。そういう方が大勢いるのは承知している」と述べた。自民党内の議論を進めると重ねて表明した。
立憲民主党の打越さく良氏への答弁。首相は「論点をきちんと詰めて、答えを出す努力を最大限していく」と述べた。法案を提出する場合は、議員立法が望ましいとの認識も示した。
打越氏は法案を採決する際に党議拘束を外すよう提案した。首相は「自民のことは自民で決める」と述べ、対応に言及しなかった。
首相は温泉文化のユネスコ無形文化遺産への登録について「日本の誇るものとして、強力に進めていきたい」と意欲を示した。自民党の清水真人氏への答弁。
森友学園に関する決裁文書改ざん問題を巡り、土地取引の経緯に関する文書公開の在り方については「諸法令にのっとり、公益を損なうことがないよう対応したい」と強調した。立民の石川大我氏の質問に答えた。