至学館大の栄和人監督

 レスリング女子で多数の五輪金メダリストを育てた至学館大の栄和人監督(64)が20日、3月末で退任することを明らかにした。4月以降は同大でレスリングを教える非常勤講師を務める予定。大学生や社会人が参加する練習をサポートする立場に回る。

 栄氏は退任の理由について「若い指導者に任せ、年齢的に一線を退いた方がいいと判断した。やり切った」と説明した。後任は未定という。

 栄氏は前身の中京女子大から長年、指導。五輪3連覇の吉田沙保里さんらを育て、日本を世界の強豪に押し上げた。一方で、2018年4月に五輪4連覇の伊調馨へのパワハラが認定され、日本レスリング協会の強化本部長を辞任した。