【北京共同】中国広東省深センのロボット企業、越疆科技(英語名ドボット)は18日、人工知能(AI)を搭載したヒト型ロボットを開発したと発表した。名前は「ドボット・アトム」。動画を公開し、最低価格19万9千元(約400万円)で予約販売を始めた。習近平指導部は米国とのハイテク競争に打ち勝つため企業支援を強化する方針を打ち出し、AIやロボットの開発が進んでいる。
アトムは身長153センチ、体重62キロ。公開された動画にはアトムがトースターにパンを入れ、野菜を皿に盛り付け、コップに牛乳をそそいで食事の準備をする様子が映っている。両足で直立歩行して棚から箱を取り出し、運ぶ場面もある。
越疆科技は今年半ばにアトムの大量生産を実現する計画とし「ヒト型ロボット産業の商業化を加速させる」とアピールした。同社は2015年設立で、日本や米国、ドイツに進出している。
ドイツのロボット企業を買収した広東省の家電大手、美的集団も18日、ヒト型ロボットの試作品を公開した。