日産自動車は19日、4月1日の新たな経営体制への移行に伴い、執行役員制度を廃止して幹部のポジションを約2割削減する人事を発表した。米国や中国での販売不振で業績が悪化しており、再建に向けて経営判断の迅速化を目指す。

 これまでの執行役員は執行職となり、対応するポジションは42から33に減る。執行役員の一部は退任したり、別のポジションに就いたりする。組織の階層を簡素化しながら1人当たりの責任範囲を拡大するほか、各地域への権限移譲も進める。

 日産は、内田誠社長が3月31日に退任し、後任に4月1日付で商品企画責任者のイバン・エスピノーサ氏が就く人事を11日に発表した。