【台北、北京共同】台湾国防部(国防省)は17日、中国の軍用機延べ26機が同日午前6時40分(日本時間同7時40分)以降、台湾周辺で活動したのを確認したと発表した。軍艦と合同で「戦備警戒パトロール」を実施したと指摘した。
軍用機のうち延べ20機が台湾海峡の暗黙の「休戦ライン」である中間線を越え、台湾の防空識別圏に進入した。確認された軍用機は戦闘機「殲10」や早期警戒機「空警500」など。
中国外務省の毛寧報道局長は記者会見でトランプ米政権の台湾政策を批判し、軍事行動は台湾独立勢力への「厳正な警告だ」と述べた。
毛氏は米国務省が米台関係に関する公開文書「ファクトシート」から「台湾独立を支持しない」との文言を削除したことに言及し「台湾独立分裂勢力に重大な誤ったシグナルを送った」と非難した。軍事行動は「国家の主権や領土の一体性を守り抜くための正当な行動だ」と主張した。
台湾メディアによると、台湾軍も17日から5日間、サイバー攻撃や中国軍集結への対応などを目的とした軍事訓練を実施するとしている。