読み書きができない男性が、夜間中学に通い妻にラブレターを贈るまでの実話を描いた映画「35年目のラブレター」の舞台あいさつが17日、奈良県大和郡山市で開かれ、主演を務めた落語家笑福亭鶴瓶さん(73)らが登場した。鶴瓶さんは、主人公のモデルである西畑保さん(89)の元気な姿が見られてうれしいと喜び「本当にほっこりする良い映画だ」と話した。
あいさつには妻役の原田知世さん(57)や西畑さんも登壇。撮影の一部は西畑さんが住む奈良市でも行われ、原田さんは「懐かしい昭和の空気のある奈良だからこそ、撮影できた」と振り返った。西畑さんは「ラブレターを書いていた当時は、映画になるとは思わなかった」と笑顔を見せた。
映画は、読み書きができずに苦労を重ねた主人公(鶴瓶さん)が、長年支えてくれた妻(原田さん)に感謝の手紙を書きたいと20年間かけて夜間中学に通う物語。監督は塚本連平さん(62)が務めた。7日から全国で上映中。