江崎グリコは17日、免疫調整機能を持つ乳酸菌の中で、特に優れた調整能力を持つ菌を発見したと発表した。摂取すると風邪の自覚症状を抑える効果があることも実証。成果は国際科学誌などに掲載された。グリコは今春にも、この乳酸菌を活用した菓子製品の発売を目指す。
グリコは2000年ごろから腸内細菌研究を続け、大量の菌を保有する。うち(1)免疫系統のスイッチを入れる(2)ウイルスに感染した細胞を排除する(3)病原体の侵入を防ぐ―といった機能を持つ三つの細胞や抗体を活性化した唯一の乳酸菌が今回発見した「GCL1815株」だ。
グリコは「感染症予防など健康維持に望ましく、今後も効果の検証を進める」としている。