心神耗弱状態の高齢女性から約4100万円をだまし取ったり盗んだりしたとして、準詐欺や窃盗などの罪に問われた元佐賀市議川崎直幸被告(75)は17日、佐賀地裁(岡崎忠之裁判官)の初公判で「間違いない」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、被告は女性の日頃の言動から、ATMの操作もままならない状態だと知っていたと指摘。市議在任中から、金融機関に同行させて自身の口座に現金を振り込ませていたと述べた。

 起訴状によると、女性と佐賀市の金融機関に同行し、2021年〜昨年、女性の預金口座から現金をだまし取ったほか、女性名義のキャッシュカードを使い現金を引き出して盗むなどしたとしている。