香川県小豆島町の自宅で昨年4月、6歳だった長女を刃物で刺してけがを負わせたとして、殺人未遂の罪に問われた母親(50)の裁判員裁判で高松地裁は17日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 母親は殺意を否認。判決理由で深野英一裁判長は、自身の腹部も刺しており、娘を道連れにしようとしたとして殺意を認めた。母親はうつ病による心神耗弱状態だったとし、判決は同種事件の傾向を踏まえて量刑を決めた。

 判決によると、昨年4月9日午後4時15分〜5時35分ごろ、自宅で長女の胸を複数回突き刺し、7日間のけがを負わせた。地裁は母親と長女の氏名を秘匿して審理すると決定していた。