【北京共同】中国共産党の対外交流部門、中央対外連絡部(中連部)の馬輝・副部長は14〜15日に党の代表団を率いて中米パナマを訪問した。主要政党の指導者や有識者と会談し「パナマと交流を強化したい」と意欲を表明した。17日付の党機関紙、人民日報が報じた。対中関係を巡りパナマに圧力をかけるトランプ米政権に対抗し、パナマのつなぎ留めを図った。

 馬氏は「相互理解と信頼を促進し、友好関係の基礎を強固にしたい」と語った。

 トランプ米大統領がパナマ運河の管理権を奪還するとして中国の影響力排除を主張し、パナマが中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を決定したことに中国は危機感を強めている。