取材に応じる東京都足立区の近藤弥生区長=13日、足立区役所

 オウム真理教主流派の後継団体「アレフ」が拠点を置く東京都足立区は、地元住民らと協力して早期解散と退去を求めてきた。近藤弥生区長は、地下鉄サリンなど一連の事件に関し「風化し、忘れてしまうのが一番危険」と警鐘を鳴らし「戦う姿勢を打ち出し続ける。解散まで監視するのが区の使命だ」と強調する。

 区では、事件当時の現場の様子を収めた写真などを並べたパネル展を毎年開催しており、今年は18〜27日の予定。住民による署名活動も続けており、近藤氏は「教団へのプレッシャーになっている」と語る。

 区の職員にも事件を知らない世代が増えた。住民協議会の参加者の高齢化も課題だ。