岐阜、静岡、愛知3県の消防音楽隊有志が石川県珠洲市で開いた復興応援のコンサート=15日午後

 能登半島地震の被災地を元気づけようと、岐阜、静岡、愛知の中部地方3県の消防音楽隊有志が15日、石川県珠洲市で復興応援のコンサートを開いた。「上を向いて歩こう」「花は咲く」など8曲を演奏し、集まった住民約100人が演奏に聞き入った。

 演奏したのは岐阜市、浜松市、愛知県の豊橋市と豊川市の消防音楽隊に所属する計29人。隊員たちは、ダンスや後方宙返りといったパフォーマンスも披露しつつ、約1時間演奏。住民らは手拍子をしたり、体を揺らしたりして楽しいひとときを過ごした。

 参加した山岸久美子さん(73)は「心が温かくなり涙が出た。元気づけようとする気持ちが心にしみた」と笑顔で話した。