トレーニングセンターでの重機を使ったデモンストレーション=7日午前、茨城県つくば市

 日本財団ボランティアセンター(東京)は7日、災害からの復旧時に重機を扱えるボランティアを育成しようと、茨城県つくば市にトレーニングセンターを開いた。専門知識やノウハウを備えた人材を派遣し、迅速な災害支援につなげたい考えだ。

 1万2千平方メートルを超す広さに、ショベルカーやダンプカーなど計16台の重機を備える。座学を受講する他、盛り土や丸太といった資材を設置した訓練場で実践的な練習に取り組める。

 背景には人手不足や操作技術の未熟さで、災害現場で重機が十分に活用されてこなかったという課題がある。熊本地震や能登半島豪雨などの災害現場に派遣して得た知見を、人材育成に生かす。