第97回選抜高校野球大会(18日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が7日、大阪市内で行われ、大垣日大は20日の第3日第1試合(午前9時試合開始予定)で西日本短大付(福岡)と初戦を戦うことが決まった。
西日本短大付は昨夏の甲子園でベスト16のレギュラー5人が残り、上位陣は俊足で打撃センスにあふれる。秋の九州大会は優勝した沖縄尚学に準決勝で1―11で敗れたが、福岡1位で実力は高い。大垣日大も冬を越え、バットが振れ、飛距離も伸びてきて打撃好調なだけに、1年生左腕谷之口翔琉はじめ、出遅れ気味の投手陣の仕上がりが鍵を握る。
【西日本短大付】福岡県八女市にある私立で、日本ハムの新庄剛志監督の母校。1965年創部。甲子園では1992年夏に全国制覇。春2回、夏7回出場し、11勝7敗。90年夏もベスト4入り。選抜は38年ぶりで、ベスト16の昨夏に続く2季連続出場。岐阜県勢との対戦は春夏初出場の86年夏に県岐阜商と対戦。3―0で県岐阜商が勝っている。
岐阜県勢と福岡県勢は春夏合わせ岐阜が6勝、福岡7勝。春は4勝ずつ、夏は岐阜2勝、福岡3勝。86年の県岐阜商対西日本短大付以来両県の対戦は春夏通じ、39年ぶり。大垣日大の福岡県勢との対戦は春夏通じて初。
◆1年生左腕谷之口が持ち味を発揮できるか
西日本短大付の注目選手は何といっても昨夏も1番だった奥駿仁。50メートル5秒8で公式戦10試合で8盗塁、打率も3割4分5厘。同じく昨夏から2番の井上蓮音も俊足、3番斉藤大将は公式戦でチームトップの打率4割6分を超す。チームの総四死球数が多いのも特徴だ。
大垣日大は谷之口と2年中野翔真が左右二本柱で、ほかの投手も台頭してきているが、西日本短大付が左打者が6人と多いこともあり、谷之口がキーマン。


谷之口はこれまでの練習試合でフォームが安定せず、自身も「腕が横振りになっているので、縦にしっかり振れるよう仕上げていきたい」と語るが、球質は試合を経ることに確実に上がってきている。
中でも昨秋、はじめての全国の舞台となった明治神宮大会の1回戦東海大札幌(北海道)戦で、2回無失点無安打4三振の好投をみせ、高橋正明監督も期待を寄せる。...