中国電力は4日、島根原発2号機(松江市)で原子炉の冷却機能を喪失する重大事故が発生したと想定し、同原発の構内で訓練を実施した。昨年12月に島根2号機が再稼働して以降、原子力災害対策特別措置法に基づく総合防災訓練は初。参加者に事故内容を事前に伝えない方式で行った。
訓練は、松江市で最大震度6強となるなど、複数回の大地震が起きたと想定した。同日午後、原発構内に異常事態を知らせる放送が流れると、標高約50メートルの高台にある施設に岩崎晃島根原発所長らが集合。モニターを見ながら原子炉の状況を共有し、現場に指示を出す手順を確認した。