全国空襲被害者連絡協議会が国会内で開いた集会=4日午後

 太平洋戦争中の空襲による民間被害者の救済を求める全国空襲被害者連絡協議会(空襲連)は4日、救済法案の今国会への提出を求め、国会内で集会を開いた。吉田由美子共同代表は「間もなく戦後80年だが戦後処理は何も終わっていない」と訴えた。

 法案を巡っては、超党派の国会議員でつくる「空襲議連」がたたき台を示し、提出を模索している。集会に参加した議連会長の平沢勝栄衆院議員は、石破茂首相に直接働きかけるとし、「なんとしても通さなければならない」と述べた。議連案は、障害が残った人へ一時金50万円を支給するなどとしている。