熊本市の私立高の生徒=当時(16)=が2022年に不登校になり、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定された事案があり、高校が設置した第三者委員会は、部活動の上級生らによる暴言や暴行が原因とする報告書をまとめた。生徒側が3日、明らかにした。
報告書は、生徒が22年4〜6月、部活動の上級生から「死ね」などと人格を否定する言葉を言われたり、日常的に暴行を受けたりしたと指摘し、不登校と「因果関係も認められる」と認定した。
報告書は、学校には第三者委員会の設置要綱などがなく、事案に対応する体制が不十分だったと明記した。