岐阜県警の岐阜中や各務原など4署の留置場に勾留されている20〜50代の男女16人が腹痛や嘔吐などの症状を訴えていたことが3日、県警への取材でわかった。16人は、集団食中毒を起こした同県岐南町の宅配弁当業者「バイパス給食センター」が調理、配達した弁当を食べており、原因となった可能性がある。いずれも快方に向かっている。
県警によると、16人は2月26日昼に同社の弁当を食べ、27日夜以降に症状を訴えた。うち14人が医療機関を受診した。
同社の弁当では、企業や社会福祉法人など34カ所の男女71人が吐き気や下痢などを訴え、県は弁当が原因の食中毒と断定した。勾留中の16人が集団食中毒の71人に含まれるかについて、県警や県は明らかにしていない。