VOL.48
健康をつくることは、人生をもっと豊かにする。
厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日を「女性の健康週間」と定め、女性の健康づくりを推進しています。ライフスタイルが多様化するなか、女性の健康維持・増進には社会的なサポートが必要です。
今回のロハスライフプロジェクトでは、女性が活躍し、健やかな毎日を送ることができるよう、女性だけでなく、社会全体で性差や女性特有の健康課題について考えていきましょう。
3月1日から3月8日は「女性の健康週間」です!
女性の健康課題とホルモンの関係

女性の健康は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量と関係があります。エストロゲンは年齢によって分泌量が増減するため、起こりやすい病気やトラブルも変わってきます。
また、上の図のように、エストロゲンは男性ホルモンと比較して、更年期に急激に減少する特徴があるため、女性は更年期以降にホルモン減少による健康課題が生じやすくなります。体調の変化を理解し、人生の各段階における健康課題の解決を図ることが重要です。
岐阜県の女性の健康寿命
岐阜県民の平均寿命と健康寿命の推移

(健康寿命)厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」
県民の平均寿命と健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)の差は、女性11.31年、男性8.81年となっています。
女性の平均寿命や健康寿命は男性と比較して長くなっています。しかし、平均寿命と健康寿命の差も男性より長く、生涯現役で活躍するためには、この差の解消が望まれます。
女性の健康を社会全体で考えましょう
近年、女性の就業率の増加や勤続年数の延長により、働く女性の健康支援の重要性がより高まっています。経済産業省の調査報告では、女性特有の健康課題による労働損失等は、社会全体で年間約3.4兆円と試算されています。このため、国では、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023(女性版骨太の方針2023)」において、一般健康診断の問診に女性特有の健康課題に関する項目を追加する提案が盛り込まれました。女性自身の健康課題への気づきを促すととともに、働きやすい職場づくりにつなげる狙いです。
女性が健康で活躍し続けるために、女性の健康を女性自身の問題と考えるのではなく、社会全体で考えていく必要があります。

※1.各数値の四捨五入の関係で、必ずしも合計が総和と一致しない
※2.乳がん・子宮がん・卵巣がん
※3.妊娠 (不妊)/出産は、“女性”のみの課題ではなく、“男女双方に関係する課題だが、女性に負担がかかりやすい課題”。特に不妊は男性側の身体にも原因があるケースが一定比率を占める。但し今回経済損失を算出する際には、女性側 への身体的負担・就労への影響が大きいことから、女性側の就労への影響を算出
今できることをはじめましょう
県では、生涯を通じた健康づくりを推進しています。「女性の健康週間」を機に、いま一度、女性も男性もみなさんで、自身の生活習慣を見直してみましょう。
また、健(検)診により自身の健康状態や問題に気づくことも大切です。適切な時期に健(検)診を受けましょう。
女性に受けてほしい健(検)診等

岐阜県女性健康支援センター・岐阜市「女性の健康相談窓口」
女性が健やかに年齢を重ねることができるように健康状態に関するご相談を受け付けています。
医療機関に行くほどではないけれど「なんか少し前とは違う、なんか心配だわ?」という方も利用できる相談窓口です。なお、女性健康支援センターは県内の協力医療機関と連携してご相談に対応しています。


毎年3月の第2木曜日は「世界腎臓デー」、毎年3月1日から3月8日は「女性の健康週間」、毎年3月9日は「脈の日」です。病気を防ぐための健康習慣と、女性のための健康づくりについて啓発します。
県問合先
岐阜県健康福祉部保健医療課
TEL 058-272-1111(内線3316)
岐阜県清流の国推進部地域スポーツ課
TEL 058-272-1111(内線2617)