戦没者らを悼み、祭壇に献花する参列者=岐阜市美江寺町、市民会館

 岐阜市戦没者追悼式が21日、同市美江寺町の市民会館であった。戦後80年の節目に遺族や来賓らが戦地や内地の空襲で亡くなった犠牲者へ思いをはせた。

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 日清、日露戦争、第2次世界大戦で亡くなった約6800人の軍人、軍属と岐阜空襲などで亡くなった市民らを悼み、市が毎年開いている。

 式典で、柴橋正直市長は「先人が残した恒久平和の願いを次代を担う若者たちに伝えていき、希望に満ちあふれた心豊かな郷土を築けるよう全力を尽くす」とあいさつ。浅野裕司市遺族連合会長(70)は「今や戦後生まれが国民の9割を占める。私たち遺族が中心となって戦争体験者の貴重な記憶を途切れさせることなく、あらゆる形で次世代へと継承し、戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴えていく」と誓いを述べ、参列者は祭壇前の献花台で花をささげた。