東海道・山陽新幹線の電気設備や軌道を調べながら走る「ドクターイエロー」が2025年1月で、JR東海所属のT4編成が引退しました。最後の検測走行となった1月28、29の両日、沿線では多くの人が最後の姿を見守りました。「穴場」を探した前回に続き、人が密集しない状態で新幹線が見られる場所を探してきました。
1月18、19日の検測走行の様子はこちら↓
■ドクターイエローT4編成今月引退 岐阜県内の「穴場」で見送る【みのひだ乗り物探訪第60回】
■ドクターイエローT4編成今月引退 岐阜県内の「穴場」で見送る【みのひだ乗り物探訪第60回】
東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」は、2編成が交互に走って検査をしていました。1本が、今回引退したJR東海所属のT4編成。もう1本は、JR西日本所属のT5編成。T4、T5ともに、700系をベースにしています。
T5編成は今後も、27年ごろまで検測走行を続けます。「黄色い新幹線」は、あと2年ほど見られることになります。

前回は1月18、19日の検測走行の様子を紹介しました。「ドクターイエロー」の検査間隔は10日間ほどとされています。月内にもう1回検測走行の機会がありそうと予測しました。しかし、今後も走るT5が出てくることも考えられました。
そして迎えた1月28日。SNSで流れてきた情報は…
「東京駅にT4編成」「窓にメッセージ入り」。
■メッセージ入り
急いで、見送りに行くことにします。場所はいろいろ考えて、名古屋駅に決定。「のぞみ」相当の検測でも停車する駅。窓のメッセージを確実に確認しようと考えました。
とは言っても、新幹線のホーム上は密集状態。きしめんを胃に流し込んで退散します。

目指したのは駅近くの道路沿い。新幹線口の高速バスターミナル周辺にはカメラを構えた人が多くいます。中央新幹線の工事現場を越え、駅から離れるにつれて、人はまばらになっていきます。
通行人に「何か来るんですか?」と聞かれながら、T4編成が来るのを待ちます。目の前の道路には、高速バスや観光バスがやってきます。...