日本少年野球連盟岐阜県支部の第31回村瀬杯・ボーイズリーグ府県選抜野球大会が12、13の両日、輪之内アポロンスタジアムなどで行われ、岐阜Spiritsが岐阜県勢9年ぶりに決勝に進出。決勝では三重に2―3で惜敗し、9年ぶりの優勝はならなかったが、堂々の準優勝を遂げた。岐阜Revolutionも準決勝で優勝した三重に13―15で敗れたが、タイブレークを2度追いつく驚異的な粘りをみせるなどで3位と健闘。岐阜県勢11年ぶりに2チームが決勝トーナメントに進出し、岐阜県勢が大いに躍進した。

 大会には東海、北陸、近畿9府県の3年生選抜12チームが出場(岐阜は2チーム、愛知は3チーム)。4組に分けた総当たりの予選リーグを行い、各組1位による決勝トーナメントで優勝を争った。優秀選手には準優勝の岐阜Sから内藤秀太、杉原雅己の両投手、岐阜Rの河野善太内野手が選ばれた。

準優勝の岐阜県選抜Spirits
優勝の三重県選抜

◆準決勝で打線爆発、決勝三重戦で驚異の粘り

 岐阜Sは予選リーグ初戦のAichi East戦で四回に一挙5点を挙げ、5―2で破ると、続く石川には5点を先制される苦しい展開となったが、三、四回に1点ずつを返し、反撃。3点を追う五回、主将の5番髙田宗敬の2点適時打で1点差とすると、2死二、三塁から鎌田恭士朗が右中間に2点二塁打を放って逆転、さらに1点を加えて7―5で決勝トーナメントに駒を進めた。

予選リーグ岐阜S×石川=5回裏岐阜S2死二、三塁、逆転の2点二塁打を放つ鎌田恭士朗=岐阜ファミリーパーク
予選リーグ岐阜S×石川=優秀選手に選ばれた抑えの岐阜S杉原雅己=岐阜ファミリーパーク

 準決勝のAichi Central戦でも打線が爆発。初回に木村健汰の中前適時打で先制すると、髙木新の左中間二塁打でさらに2点を加え、3点を先取。六回には打者12人の猛攻。大橋将伍、木村が連続適時打、さらに1死満塁から主将髙田が右前2点打を放つと敵失で、一走丹羽駿太も一挙に生還するなど得意の集中打によるビッグイニングで7点を奪い、11―1の六回コールドで圧倒。投手陣も優秀選手に選ばれた内藤秀太から田立大翔に継投し、決勝進出を決めた。...