「そうそう、ここで映画を見たんやて」。岐阜市の中心市街地、柳ケ瀬商店街で店を構える女性(83)は、昭和50年代の商店街の地図を見て目を輝かせた。かつての柳ケ瀬は、百貨店や映画館、商店がひしめき、通りは肩がぶつかり合うほどの人が行き交ったという。柳ケ瀬が活気にあふれていた頃の1978年に発行された地図を手に、アーケード街を歩いてみた。

 

■並ぶ映画館 子どもの遊び場 

 77年開店の岐阜高島屋があった場所は、...