桜洞城跡の標柱。奥には土塁や張石などの遺構が続く
記者独断の5段階評価

難攻不落度

「搦手の北は桜谷、西は切岸。正面の南には武家屋敷があったとされ、堅固」


遺構の残存度

「北西部の土塁や空堀、北側の土塁など一部のみ」


見晴らし

「西側には萩原の街並みが望める」


写真映え

「遺構は一部で本郭跡は田園風景が広がる」


散策の気軽さ

「桜谷公園から遊歩道があり、容易に登れる。公共施設の星雲会館からはJR高山線を渡り、住宅地や田園地帯を登る」


 

 下呂市南部の竹原郷(旧益田郡竹原村)から出て一代で飛騨をほぼ統一し、盟主となった、すご腕の戦国武将がいる。三木直頼(みつきなおより)だ。下呂市萩原町萩原の桜洞城は、若き頃の直頼が永正年中(1504~21年)に築いたとされ、戦国飛騨平定の...