【エルサレム共同】世界食糧計画(WFP)は25日、パレスチナ自治区ガザの食料備蓄が底を突いたと発表した。備蓄を使った食事提供も数日内にできなくなる恐れがあるとしている。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は「医薬品も同様の状況だ」と憂慮し、支援物資の搬入を止めているイスラエルを非難した。
WFPによると、食料価格は停戦期間と比べて最大1400%まで急激に上昇した。100万人が最大4カ月生活するのに十分な11万6千トン以上の食料をガザに届ける準備を終えているが、搬入できないままだという。テドロス氏は「われわれはガザで恐ろしい事態に直面している」と現状打開を訴えた。