埼玉県八潮市で開かれた、県道陥没事故の復旧工法を検討する委員会=23日午後

 埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、有識者による復旧工法を検討する県の委員会が23日、同市で開かれ、県側が破損した下水道管の復旧工事を2025年度内に完了する案を示した。不明となっている70代の男性運転手は、下水道管内にある運転席部分に取り残されているとみられ、県は5月中旬に救出活動を行った後、本格的な復旧工事に着手する方針。

 県の復旧案では、破損した下水道管を防菌剤が入ったコンクリート製の管に取り換える。

 今後の陥没事故の予防策として、大量の水で下水道管にかかる負担を軽減するため、現場上流から約2キロにわたって新たに管を増設する複線化も検討している。