愛知県豊橋市の多目的屋内施設(新アリーナ)整備を巡り、長坂尚登市長は22日、市議会で可決された条例案の議決取り消しを求め、名古屋地裁に提訴した。市が同日、発表した。大村秀章知事は先月31日、条例案は法令に反するとまでは言えないとして、市長の申し立てを棄却する裁定を出していた。
対象となったのは、議決を経た上で市が結んだ一定金額以上の契約を解除する際、改めて議決を求める改正条例案。
整備に反対する長坂氏が、工事などの契約解除に向けた協議を事業者に申し入れたのを受け、整備推進派の議員が提出。昨年12月に可決され、長坂氏は審議のやり直しを求めたが、議会が今年1月に再可決した。