【ローマ共同】世界の政財界のリーダーが集まる「ダボス会議」の主催で知られるスイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者シュワブ氏(87)の会長職辞任を発表した。20日の臨時の取締役会でシュワブ氏が辞任を申し出た。理由は明らかにしていない。WEFは後任を選定する委員会を設置した。
シュワブ氏はWEFを1971年に創設。毎年1月にダボス会議を開き、安全保障や環境、貧困など地球規模の課題について議論を主導してきた。一方でダボス会議は「金持ちの無駄なおしゃべり」と批判され、シュワブ氏にも専横的な人事の嫌がらせ疑惑が浮上していた。