記者会見する岡山大の那須保友学長(右)=22日午後、岡山市

 岡山大は22日、研究職の教員について、博士の学位取得後15年以内に准教授へ昇任できなければ、原則として研究職から外れる人事制度を新設したと発表した。他職種への転換を促す。流動性を高めて若い研究者のポストを確保する狙いがあるとし、大学がこうした制度をつくるのは珍しいという。

 岡山大は優秀な人なら15年で昇任できると説明、那須保友学長は記者会見で「意欲のある若い人のポジションがないと困るので行う」と話した。対象となった場合、事務・技術職員や教育専門の教員への配置などを想定。本人の同意の下で行うとしている。

 岡山大では助教、講師、准教授、教授の順に教員の区分がある。