中谷元・防衛相は22日の記者会見で、沖縄戦を指揮した旧日本軍の牛島満司令官の「辞世の句」を陸上自衛隊第15旅団(那覇市)がホームページに掲載していることについて「戦争の惨禍を二度と繰り返してはならない。平和への願いだ」と説明した。
牛島司令官は1945年5月に本島南部への撤退を判断し、軍の主力が住民の避難地区に移動することで「軍民混在状態」を招き、多くの住民が命を落とした。6月に自決する前に句を残した。
防衛省によると、第15旅団の前身の「臨時第1混成群」の群長が72年、沖縄が日本に復帰した際の訓示でこの句に触れた。ホームページでは、訓示に言及した部隊史を掲載している。