日本科学未来館の新展示で、DJブースに見立てた機器で量子コンピューターによる計算を体験する報道関係者ら=22日午後、東京都江東区

 日本科学未来館(東京都江東区)は22日、複雑な計算を超高速でこなす次世代計算機をテーマにした新たな常設展示「量子コンピュータ・ディスコ」を報道陣に公開した。実際に計算をするのと同じ操作を、音楽を選んで流すDJに見立てて学べる体験型展示が目玉。原理の発見や開発の歴史をたどる解説も理解を助けてくれる。

 総合監修を務めた大阪大の藤井啓祐教授は「非常に楽しい展示になった。体験して、いじって、知ってほしい」と語った。発展途上の技術のため、研究開発の進展に合わせて内容も更新していく予定だという。

 巨大な観測・実験装置を使った天文研究の現在を紹介する新展示「未読の宇宙」も23日に登場する。